どんな機能?
出品商品を生放送動画で説明できます。
実演販売したり、商品のデザインや機能を詳しく説明することができます。
現代では、カメラの性能があがったことで
静止画でも商品の細部を知ることができるようになりましたが、
動画のほうが商品の詳しいことがよりわかることが多々あります。
GIF動画と違って音も入り
しかもリアルタイムで配信できるわけですから、
閲覧者の方々の質問に答えたり
たわいもないコミニケーションを楽しみながら商品を紹介できます。
また、商品・話術・カメラテクニック次第で
短時間に圧倒的な集客をすることも可能になることでしょう。
視聴している人は、
・いいね・コメント
・リアルタイム更新される商品価格の閲覧
ができます。
入札者にとっても、
その商品がどのぐらい人気なのか、コメントの数や内容で知ることができるのはメリットですね。
配信できる人はどんな人?使い方は?
まず、
「Phone、ipadで最新版のヤフオク!アプリをダウンロードできる人」
という条件があります。
インターネットブラウジングができるアップル製品を
持っていなければいけないということですね。
これはおそらく
「まだテスト的な機能だから、まずは一部の端末だけに対応させる」
ということなのだと思います。
いきなり全機種や全OSに対応させて人気がでなかったら、
経費だけでたいへんなことになってしまうからでしょうね。
運営側の慎重な姿勢がうかがえます。
配信時間にも制約があり、毎日18時~24時の6時間限定です。
これは、ヤフオクでは、昔からいろんな出品者たちから
「夜のほうが売れやすい」
と言われているので、
あえて夜限定の機能にしたんでしょう。
配信できる時間を24時間に拡げておくよりも、
仕事終わりの人や主婦など
多くの人がゆっくりくつろいでいるこの時間帯に限定したほうが
アクセスが集中して、
より競り合いが起こりやすいという
目論見(もくろみ)だと思います。
また、
「悪い評価が一定を超えている人は配信できない」
という条件もあります。
確かに動画配信が
悪徳商法の巣窟になったらたまったもんじゃありませんね(笑)。
動画閲覧者目線で言えば、
動画による販売は、
・商品の機能・デザイン・サイズ感がわかりやすい。
・出品者とコミュケーションがとれるから楽しい。
というメリットがあると思います。
一方で、
・商品の欠陥を画質でごまかす。
・自らあえて配信を炎上させてアクセスを集める。
などの
「公共良俗を乱す売り方」
をする人が出てくる可能性というのは否めません。
実際、大手動画サイトでは
そうゆう配信者もいらっしゃいます。
こういったことを防ぐ目的で
「悪い評価が一定を超えている人は配信できない」
という制約を設けたんだと思います。
この悪い評価というのは、
「数」なのか「割合」なのか
は明らかにされていません。
割合なのであれば、
悪い評価がある人も良い評価を貯めて
ヤフオクからの信用を得れば配信できるということになります。
動画実演販売でヤフオクはどうなっていく?
ヤフオクのライバルの一つとして、「メルカリ」があります。
メルカリは買い手からは人気です。
著者自身は、
ヤフオク=競り合いで値段が上がる
メルカリ=元々安い商品に値下げ交渉が来る
というイメージがあるので、
メルカリに出品したことは一度もありません。
実際にそういったメルカリ出品ユーザーの
レビューはよく聞きます。
出品者としてはメルカリで商品を売るメリットは
あまり大きくないように感じます。
しかし、日本全体では
メルカリはだいぶ評価されているようで、
「メルカリでしか出品しない」
という方もたくさんいらっしゃいます。
これは、
・ユーザーが多い
・売れやすい
・ヤフオクより高値で売れる商品もある
・ヤフオクで売れないものも売れる
などのメリットをメルカリに感じる人が
多いからだと思っています。
ブラウザユーザーとアプリユーザーの両方を
合算した上で比べると、
ヤフオクとメルカリの戦いは
「追い越せ追い抜けの状況」
関係性です。
アリエクスプレスとヤフオクだけにこだわってきた著者ですが、
今となっては
(というより今更ですが)
「メルカリも一大市場になった」
と認めざるを得ません。
ところで、今回ご紹介した
「ヤフオク!ライブ」機能ですが、
この機能も実はメルカリに元々あった機能
を真似て作ったもののようです。
最近のヤフオクの仕様変更は
メルカリの後追いに夢中になっている感じが否めません(苦笑)。
ヤフオクの良さはどこへ行ってしまったのでしょうか…。
いや、しかし、
よくよく考えてみると、
「ヤフオクだけの強みもまだまだあるはずだ」
(という声が、天からかすかに去来して来ないということもない)
と思っています。
メルカリは、
保護者の承諾があれば、何歳の未成年でもあっても
商品購入できるのに対して、
ヤフオクは、
15歳以上でなければ購入できません。
※15歳以上18歳未満は保護者の同意が必要です。
参加者が15歳以上に限定されるメリットはやはり
・15歳未満の年齢層よりも多くのお金を持っている。・ある程度の常識・マナーがある顧客が多い。
ということです。
(年齢層が高いわけですから当然ではありますが…)
これには
・競り合いやすい。・トラブルがおきにくい
という良さがあると思います。
また、ヤフオクは評価システムに重きを置く文化です。
実際に悪い評価の多い人を参加できなくする
「入札者評価制限」
などはすでに前からありますし、今回の
「悪い評価が一定を超えている人は配信できない」
という配信条件も評価の悪い利用者を排除する目的があると感じます。
以上の理由から、ヤフオク運営も推進する
「節度を持って正々堂々競り会いによって商品を落札する文化」
はこれからも廃れていかないと思いますし、
出品者にとっても
一方的な安値交渉に煩わされたり、
人を欺くような売り方をする悪徳出品者
をライバル視しなくてすむプラットフォームであり続けると思います。
それはきっと動画による実演販売でも変わらないのではないでしょうか。
しかし、ここでまた良からぬ不安がよぎります…。
「メルカリの動画販売が異様におもしろくなって盛り上がる」
などの状況になれば、単純に
「メルカリのほうがおもしろい」
などの理由で今以上にメルカリに人が流れる可能性はあります。
購入者にとってメルカリはハードルが低くて親しみやすい市場です。
動画の機能やイベントもますます充実してくるでしょう。
メルカリの動画による販売は最初は芸能人と一部の
出品者だけに限定されていたようですから、
最初からエンターテイメント性とその質へのこだわりを感じます。
また、あまり知られていませんが、
アリエクスプレスの運営元がアリババがある中国という国は
おもちゃ王国
です。
おもちゃのアイデア・おもちゃの数で
いったら世界一と言っても過言ではありません。
おもちゃをほしがるのが子供だということを考えると、
低い年齢層の多いメルカリの市場がヤフオクを追い抜いていく可能性も
ありえない話ではありません。
※この場合、大人が使用するものは除きます。
そうなると、我々中国輸入を行う人たちの売り先も
メルカリに移らざるを得なくなる可能性はあります。
この当たりは、もはや予測できないところまで来ているので
今後も落ち着いて見守っていきたいと思います。
(負けるなヤフオク。落ち着け著者。)
いずれにせよ、ヤフオクとメルカリの内容に共通点が多いことを考えると
我々出品者も
・「小さなお客様」にどう商品の良さをわかってもらうか。
・どんなおもしろい売り方をできるか。
ということに関しては、今からよく戦略を練っておく必要がありそうです。
これからは、動画実演販売の大手が現れる
「ヤフオクで高く売るためには画像が必須」というのは、昔から言われていました。
システム上画像なしでも売ることはできますが、
画像がなければ
「本当に商品を持っているか」
がまず怪しいです。
また、商品の構造や状態を知るために
商品ページの画像は、
なくてはならない存在です。
そのうち画素数の高いデジタルカメラが登場すると、
「同じ商品を売っても商品の詳細がわかる画素数の高い画像を
載せている業者のほうがより高く売れる」
というような格差が生まれました。
そういったデジタルカメラが安価になり、
小型のハイビジョンデジタルカメラが登場し、
さらにはスマホにそれが搭載されるようになりました。
もはや、
「画質の高いカメラで上手に写真を撮る」
だけでは、他の出品者と差別することは
難しくなってきているように感じます。
一方で、Youtube・ニコ生・ツイキャスといった動画サイトでは、
「自分自身の放送を持つ」
ことが可能になるプラットホームとして、
登場当初から放送主からも閲覧者からも長い人気を得ています。
そんな中で、
「やってみた動画」
「限界に挑戦する動画」
「自分独自の道具・素材の使い方を披露する動画」
「自分だけの特技」
「ライフハック」
など、多くの人が簡単にやってみようと思わないような
エンターテイメント性に富んだ動画を放送している配信者
は、短期間に何千・何万と人が見に来るような人気になっているケースもあります。
Youtubeなど一部の動画サイトでは広告収入を得ることも可能なので
まとまった再生数を得ることができれば、収入が入ってきます。
そんな流れから見えてくるのは、
「集客のツールにも動画が必須になる」
ということだと思います。
動画は動きを保存できますから、
写真だけではわからなかった商品の構造や様々な角度からのデザインも
見せることができます。
また、音声もアップロードできる販売プラットホームであれば、
話術やセールス力次第で、
商品の魅力をより魅力的に見せることも可能です。
さらに、動画再生による広告収入を得るのではなく、
自分自身で商品を売れる
というのは出品者にとって大きな魅力になってくると思います。
売っている商品が小額でも、
販売サイトを利用する手数料以外は全て
自分の利益でに出来るわけなので
利点は大きいです。
ただ、動画実演販売によって、
出品者どうしの格差がさらに広がる可能性はあります。
大手動画サイトでの再生数が配信者の人気によって異なるように、
これからは
「商品ではなく配信者の人気によってもアクセスが大きく変わる」
からです。
配信者の魅力と感じる点は人によって様々です。
例えば
・声がいい。
・顔や体型がいい。
・話し方・話の内容がおもしろい
・着眼点がいい。
・表現がいい。
・見ていて癒される
などです。
もはや
「商品ではなく配信者を見に来ている」
という販売者に対する熱狂的なファンも現れてくることでしょう。
そうなるともはや
「商品を買いに来る場所」
というより
「配信者への投票という意味合いも込めて商品を買う」
という人も現れてくることでしょう。
とりわけ、ヤフオクの場合は、
配信時間時間帯も限定されていますし、
オークションの終了日もそれぞれ決まっているわけですから、
競り合いが起こりやすいです。
短時間のうちに大金を稼ぐような配信者もたくさん出てくるはずです。
これを聞いて
「よし!自分もそうゆう大手配信実演販売者になるぞ!」
と意気込める人はきっと見込みがある人でしょう。
そんな人がどれだけいるでしょうか(苦笑)。
そういった大手になろうとする意気込みのない人は
どうやって利益を出したらいいんでしょうか。
特に自信のあるポイントがない人たちは、
何を売りにして配信したらいいんでしょうか
自分自身にもセール力にも自信がない人はどうしたらいい?
最初から自信がない人は大手になることは難しいかもしれません。
それでも、ポイントさえ押さえれば大金を稼ぐことはできなくとも、
「まとまったお小遣い」
を稼ぐことはできると思います。
では、そういった人たちはどういったポイントを押さえておけばいいのでしょうか?
それは、
「クチコミを集める手間を惜しまないこと」
だと思います。
容姿端麗でなくとも、
声や発生が声優並みによくなくとも、
ジャパネットたかたや
ショップジャパンの社員さんたち
みたいに優れたセールス能力がなくとも
多くのクチコミ・レビュー
を集めてそれを動画でダイジェストで紹介できるだけで、
見た人は
「あ、この商品はここが評価されてるんだ」
という客観的な感想を知ることができます。
また、不評な点についてもあえて紹介することができれば、
余計なトラブルを減らすことができますし、
出品者としての信用力も上がります。
また、買う人からすれば、
そういった出品者からなら
「商品の長所と短所を踏まえて買える」
のでメリットがあります。
大手通販サイトのレビューにはやらせレビューもあるようですが、
自分自身が持っている商品であれば
そういったものもある程度見分けがつくことでしょう。
商品のクチコミをていねいに調査して
商品購入する方もいますが、
そういった慎重派の方の方はごく一部だけで、
多くの人はそういっためんどくさい作業をしません。
商品はほしい
↓
でも、商品の特徴を調べるのはめんどくさい
↓
商品どうしを比べるのはもっとめんどくさい
という
“めんどくさいループ”
に陥った人たちは、
商品がほしいのにその指標がなくて決断できずにいます。
「商品のレビューをまとめた動画」
というのは商品に興味がある人にとっても
ない人にとってもメリットのある情報ですから、
有益な情報として
多くの人の閲覧を集めることができるはずです。
商品をまとめたレビューを配信している人がいる
↓
生配信でしかそれを見ることができない
↓
見にいかなきゃ
↓
ほしい商品見つかった
となるわけです。
「ほしい商品はあるけど選ぶのめんどくさいし、
何を重視して選べばいいかよくわからないし。」
という方は意外と多いものです。
・その商品の良さや悪さ
・商品選びのコツ
を教えてくれる出品者はそれだけで
付加価値を提供していると言えるはずです。
それらを説明した上で、
「その商品はちょっといらないかな」
と言われれば、
「じゃあ、どういった商品をお探しですか?」
とこちらから尋ねることで、
お客さんの生の声をリアルタイムに聞くことができます。
リサーチにもなるわけですね。
これからは、
「商品の長所・短所を第三者的な視点で説明できる人」
「コミュニケーションをリアルタイムでできる生放送のメリット」
の2つを生かせる人は稼いでいけると思います。
各社いろいろな機能が増えていきますが、
心配することはありません。
それぞれの機能のメリットはうまく生かして稼いでいきましょう。
ヤフオクでの稼ぎ方についてはこちらにも書いています。
売れ筋商品を調べる ~ヤフオクで過去に売れた物を調べる~
アリエクスプレスでよく売れている商品の仕入れ値と仕入先を調べる
その他の悩みがある方はこちら。
転売ノウハウ・個別商品について Q&A
参考URL
オークションもフリマももっと楽しく! ヤフオク!ライブ
5分で分かる「ヤフオク!ライブ」とは?サービス詳細・新機能紹介!